ウェブサイトで自由にフォントを使用可能にしてくれるサービス、Typekit が昨日正式にサービスインしました。
まず見てもらいたいのが上の画像。Typekit のホームのスクリーンショットの一部なんだけど、オランダとフィンランドを拠点にするイケてるデザインスタジオ Underware の代表的な見出し書体 Bello 。画像だと「だからどうしたの?」って感じだけど、実際のサイトはテキストとして表示されてます。
そもそも技術的にそんなことが可能になったのは、CSS3 に @type-face というルールが追加され、必要に応じて自動的にフォントをダウンロードして表示するというウェブデザイナー悲願の仕組みがメジャーなブラウザのサポートされるようになったからなんだけど、とは言えまだなかなか普及には至ってないのが現状。その理由は大きく二つ。
- ライセンス上、サイトオーナーは商用フォントを勝手に公開出来ない
- Firefox, Safari が TrueType, OpenType をサポートするのに対し、IE が Embedded OpenType しかサポートしていないので、実装の敷居が高い
それでも @font-faceのCSSルールで使えるフォント100選にもある通り、利用できる書体が増えつつあるし、安全な@font-faceの書き方(抄訳) など、実装上のノウハウも蓄積されてきています。@font-face について知りたければ、まずは @font-face | mozzila developer center あたりを読むのが良いと思います。
そんな中、本命サービスとして登場したのが Typekit 。
- 登録 ( Trial なら無料)
- 使いたいフォントを選択
- 自分のサイトの head に JavaScript の link を二行追加
- 適用したい要素を class や id を使って指定
するだけで、ライセンスをクリアしたフォントが動いてしまいます。詳しい利用方法に関しては TypeKit で広がる Web デザインの可能性にまとまってるので参考まで。実際にフォントを自分のサイトに設置するのではなくて、ユーザーは「無限のスケーラビリティ」を持つ Typekit のクラウド (アジアにもサーバあり) から自動ダウンロードします。技術的にもとても筋が良いですね。 5 つのサイトですべてのライブラリ (現在 300 書体) が利用できる Portfolio ライセンスが $49.99/年 なので、商用フォントの価格と利便性を考えると全然安いと思います。
正直ライブラリの内容的はまだまだって感じだけど、見出しだったら利用できる場面も充分あるし、冒頭で紹介した Bello が入ってるあたり、いい書体を集めるぜっていう意気込みと可能性を感じます。近い将来 Linotype なんかと契約できたら、デザイナーにとって夢のような時代がやってくるなと。いや、Linotype なら時前でサービス始めちゃうか。まあそんなわけで Typekit の良いところをまとめると、
- 一括してライセンスをクリアして、安価な定額料金で提供
- 超簡単に導入できる
- インフラが信頼できる
- 今後メジャーな書体もサポートされる、予感がする
という感じでしょうか。ここまで引っ張っておいてなんですが、日本語は一書体もありません。モリサワ さん、1 万円/年だったら 10 万ライセンスぐらい一瞬だと思いますよ。
モリサワよりも写研にひとこと言ってくれ。
写研は、そもそもウェブが無いというハードコアぶりなので、そっとしておこう。そう言えば昔よしけんが写研の書体をトレースして「よしけん」フォント集を作るプロジェクトを本人の許可無く立ち上げたような…。
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よしけんフォントプロジェクトって実在したんですか? 都市伝説かと…… フォントクラウドいいですね。デザイナーの仕事の考え方も変わってきそう。